八王子市の長房町水崎町会で起きた動物虐待致死事件とそれへの町会の対応からわかったこと
なぜ閉じられた社会が作られるのだろうか?
これは「動物虐待致死事件」とそれをめぐる「長房町水崎町会」(以下、水崎町会)の不誠実な対応についての報告である。
隣接している同規模の横川地区の町会では、同じ事件に関して誠実で真っ当な対応があったのでその比較も含めて、町会像を検証してみる。
町民を結ぶべき自治組織である町会で、なぜ対応、不対応の違いが生じるのだろうか。八王子市内には、市の発表では令和4年6月現在で575の町会、自治会がある。町会、自治会への住民加入が総務省や自治体で促され、地域の課題解決やサービスの担い手として期待が高まっているなかで、必要とされる条件に応えられない町会のあり方を見てみよう。
その「事件」は、飼い猫の死に始まる。猫は2020年の11月に身体に金属棒が刺さって発見された。
猫の死亡は、虐待致死とも、事故とも考えられるが、獣医の所見では、虐待致死の可能性が強い。
事件が起きたのは、八王子市の長房町14丁目を中心とした「水崎町」と呼ばれる地域である。「水崎町」というのは、実際の町名として記された地名ではなく、浅川沿いの北側の広大な「長房町」として区画されている地域のなかの一部に旧来の地名を冠したものである。同様な地名の使用例は隣接する地域にも見ることができる。
この地域は、JR中央線西八王子駅からほぼ真っ直ぐに千人町を通って北に向かって浅川を渡り、南浅川通りに沿って並ぶ市営の低層の団地を抜けたところにある龍泉寺の周辺の居住地域を含んで丘の上をまたいで、西に吉祥院へと向かっている。
自動車で通り抜けられる道でこの地域への入り口として結ぶのは2か所で、他に階段があって歩いて浅川の方に向かう細い道があるだけで、車道も自動車一台がやっと通り抜けられるほどの狭い道が急な坂と曲がりくねって地域の中を通っているが、循環してつながって自動車が通れる道は数本しかなく、他は入り組んで入り込んでいった末端では行き止まりになっている。
そういう閉じられた環になった地形をもつ地域である。閉じられているのは、地形だけではなく、地域の町内会の運営にも見ることができる。
事件の発端と町会の対応の経過は、以下のリンクから見ることができる:
https://sites.google.com/view/bokunohanashi/
経過を見るとわかるように、事件が起きた直後に管轄である高尾警察署と八王子市保健所に連絡し、また町会の防犯担当者に連絡した。猫に鉄棒が刺された状態で発見され、集中治療ができる動物病院に連れて行ったが、生命をとりとめることはできなかった。動物虐待と地域の子どもたちへ危険が及ぶ可能性があること、または危険物が置かれている場所があるかもしれないと考えて、町内会に町民への注意喚起を依頼した。
ところが驚くことに長房町水崎町会では、防犯担当は、この依頼を無視し、また町会役員たちもまったく無関心で、なんらの対応も取らなかった。少なくとも町会として事の重大性を認識できないのは、後に思い返しても奇怪なことだった。防犯担当者の非を町会の席上で述べたら、のらりくらりと答弁していたが最後に陳謝したと同時に、防犯部長を辞めると言って、これ以降、2022年現在に至るまで、長房町水崎町会に防犯担当者はいない。
こういう水崎町会役員のレベルの低さをさらに際立たせて認識させたのは、水崎町会が何の対応もしないので、自分でチラシを作って地域に配って、事件の説明と注意喚起を行った時に、隣接する横川地域から、この事件の危険性、特に青少年への危険性を懸念する声が上がったことにあった。
対応がわかれる二つの町会のあり方からわかる問題点
二つの町会の対応の違いは以下に見られる
猫の虐待致死事件をめぐる水崎町会の不対応と隣接する横川町会の適切な対応の対比
長房町水崎町会
●防犯担当者が事件を取り上げず、町民へ注意喚起せず、被害者に適切な助言や対応が皆無
●町会役員会も無反応であり、さらに期をまたいだ二人の町会長がポスターを破棄、器物損壊する
●民生児童委員も、事件が地域の子どもたちへの危険が及ぶ可能性があることを認識しないばかりか、ポスターの破棄、器物損壊を行う
横川町会
●被害者が制作した注意喚起・情報提供依頼のA4チラシをA3ポスターに拡大して、町内の掲示板に貼る。また町内の商店でも同ポスターが貼られる
●地域の二つの町会長、学校長、市議会議員などに連絡し、報告と理解を促す
この対比を見ると、水崎町会の圧倒的に劣悪なあり方がわかる。どちらがまともであり、常識に照らし合わせても、住民自治組織としての公共的な役割認識の欠如が水崎町会に見られる。
横川町が特別なのではなく、むしろ住民自治組織として正常な対応である。
長房町水崎町会はなぜまともに機能しないのか
このように見てくると、水崎町会全体が破綻しているかのような印象がもたれてしまうかもしれないが、その点は正しく言っておくと、例えば防災訓練には多くの町民が参加し、家々には無事有事を知らせるタオル、手拭いが掲げられて整然と行われている。地域の清掃や、餅つき、夏祭りなどにも多くの町民が参加している。
しかしこういう古い町や村でも行ってきたことや、戦中の「隣組」でもやれたようなことはできるが、新しい事態には対応できないのかもしれない。
一つには、町内会役員や部会長などで輪番制とは別に長い期間で役職を担っている発言力が強い一部の古参役員が、因習的な態度であったり、権威的であったり、男尊女卑の傾向も見られる。また町会の会計を2020年に担当してわかったのは、このような人物たちの会計の処理が驚くほどずさんであった。それが恒常化していたとも言える。
また町内には、「〇〇さんは、評判が悪い」、「町会ともめて弁護士を頼んだ」、身内は「町会に殺されたようなものだ」という、「噂」「話」がいくつかあるのに気づいた。それは具体的な内容は不明のまま流れているもので、町会の仕事を担当すると耳にすることがある。
これらの話の真偽を古参の町会員に聞くと、おぼろげだがわかることがあって、実は〇〇さんの場合は、当時の町会長による町会の金の着服疑惑を追求していたらしく、それで法的な手段を取ろうとしていたらしい。〇〇さんが「評判が悪い」というのは、むしろ町会運営につながる人たちの意見が流されている可能性が大きい。
この話の実態、真相は今では明らかにできない。だが現在でも町会の会計や財務には、不透明なものが多い。このことは輪番でなった会計担当者は「知らなくていい」ことのように言われたりする。
しかし町内の会計の内容は、町会のあり方の根幹にある問題である。「会計監査」は、毎年、形式的に行われて内容は認められている。上がってきた会計報告を認めるだけ、あるいは認めざるを得ないまま、結果が町民に報告される。
町会予算に関しては様々な形で、町内にある。町会費、防災会費として町会員から徴収されるものを中心に、市からの補助金(回覧など市からの依頼事務に対する交付金、街路灯の電気料助成金、資源回収奨励金など)もある。他にお祭りなどへの寄付金などもある。
これらの資金そのものには問題はないのだが、それを当てこんで自分たちに都合よく使い込もうとなると大なり小なりに問題が生じるケースがある。2022年の役員でもこのタイプの古参の人物が幅を効かせている。
町会が機能不全となることの背景は多々あるが、会計を巡ったものも大きな割合を占めるだろう。
古い体質
長房町水崎町会は、戦後の高度成長期に、西八王子駅から北にある小高い丘をデベロッパーが開発して分譲した地域が中心になっている。したがって、八王子市では多数を占める農業、牧畜、繊維などを基盤とした地縁的なつながりを持つ地域とは異なり、住民の多くはこの地以外、全国津々浦々からやってきて住み着いた人たちで構成されている。それで会社員として企業へ就労する人が多い。
町会組織とその運営のあり方について見てみよう。八王子市にある575の町会、自治会のうち、その担い手には様々なケースがあるかもしれない。しかし、他のこちらが知っている町会、自治会では、多くの場合、60歳以上の退職者で時間が取れる人が担当していることが多いように見受けられる。また年齢に関係なく、知識や常識などの水準はまちまちであるだろうが、偏りが出る場合もあるのかもしれない。
長房町水崎町会の場合も、基本的には時間の余裕と実務経験がある男性が町会役員に就く場合が多い。基本的には輪番制で、まず地区の輪番と、地区内での輪番になっている。例えば、1組から会長が出たら次は2組からという輪番と、それぞれの組から会計や書記の役職が地区内の輪番で出る。役員会は、「会長」、「副会長」、「会計」、「書記」が中心になり、これらの役員以外には、各組を代表し、組の町会員との連絡をとる「組長」「班長」がやはり輪番で選ばれて構成する。
これらの輪番も、完全に機能しているわけではなく、高齢や病気やその他の理由で番が回ってくるのを拒んで、他の町民に役回りを依頼することも多い。
この町会の執行体制以外に、組織としては、防災会、高齢者、婦人、子どもの親睦を図る部会などがあって構成されている。他に民生児童委員が参加している。
年によって多少の違いはあるが、多くの場合、役員の執務能力には差があって、本人たちは気づかないかもしれないが、ほぼ前世紀の水準というのが正確なところだ。日本社会全体が、遅れをとっているのだから、町会レベルではしょうがないと考えるかどうか。
執務能力以外に、判断、価値観も、前世紀的な場合が多い。
実際に、このことが顕著だったのは、2020年に町会会計を担当した際に、防災会にも参加して、防災活動の活発化のために、オンライン地図を活用したスマートフォンの防災アプリ、防災地図、防災カードを提案した時のことであった。実際に筆者は防災地図アプリを制作し、それは現在でも実際にはダウンロード可能であり、防災地図に関しては、他の自治会のために自分が制作したものを参考に提案をした。また町会会館にインターネットの設備を持ったり、ホームページを制作することも提案した。それらの運用は、若い世代が担当できるし、中学生、高校生ならば、指導すればメンテナンスなどができることを言ったりもした。
しかし、この提案や活動を通してわかったのは、当時の水崎町会役員たちは、技術のみならず、運用への理解はほぼ皆無であったことである。
八王子市は、「町会・自治会活動におけるデジタル活用」を進めたいという。『八王子市ではデジタル社会の実現に向け、令和4年度(2022年度)から令和7年度(2025年度)を計画期間とし、「八王子市デジタル・トランスフォーメーション(DX)推進計画」を策定し、それに基づく様々な取組みを進め』ている。また「町会・自治会においても、新型コロナウイルス感染防止対策や特に若い世代への加入促進を目的に、電子回覧板やSNSを活用した役員の連絡、地域の情報共有など、デジタル技術を活用した新たな活動に取組む団体が増えてきました」と言っている。(八王子市ホームページ・更新日:令和4年8月17日ページID:P0000129)
長房町水崎町会の場合、市が構想するDX以前の段階であるのがわかる。しかし、そもそも発端となった動物虐待と地域の危険性について町会員が町会に対応を求めたのに何もせず、さらに妨害まで行ったことは、かなり根深い問題を孕んでいた。
八王子市では、「平成29年6月1日現在、八王子市全体の町会・自治会の登録団体数は578団体、加入世帯数は154,059世帯で、 加入率は、58.22%」(八王子市町会自治会連合会編「町会・自治会加入促進ハンドブック改訂版」)であり、この加入率は多摩地域では高い方ではあるが、毎年減少しており、80%程度の加入率があった平成元年度から比べると大きく減少している。町会・自治会数も、この文章冒頭、文中にもあるように現在は575団体であるから、平成29年から令和4年の間に三つの町会、自治会が機能停止あるいは解散しているのかもしれない。
加入者が減る原因について、八王子市町会自治会連合会は、「住民の価値観の多様化」、「近隣関係の希薄化、単身・共働き世帯、不在がちな世帯の増加」、「高齢などによる活動に対する負担感」を挙げている。
また加入しない理由の筆頭は、「加入しなくとも困らない」である。(同掲書)
「加入しなくとも困らない」というのは、様々な意味で考えられるが、虐待致死事件の件に沿って検証してみれば、防犯担当者が動かず、町会役員は無関心でさらに妨害するし、一方で警察署や保健所は、親切に対応してくれたので、町会などなくともちっとも個人としては「困らない」のである。
しかし、この文書で、この件をさらに広い見地で検証しているのは、地域社会の安全や利益という観点が重要であるからだ。地域に危険な要素、環境があるのは明白なことであり、町民に注意喚起するのは、町会の役目であると考えるからである。
長房町水崎町会には、残念ながら、こういう問題意識が無かったということであり、それは先にも例証があるように、町会活動の意識レベルが低いということである。このことを一つの言葉で言い表すなら「古い体質」であるかもしれない。水崎町会に限らず、町会活動が減退の一途を辿るのは、そこに多くの原因を見つけることができそうだ。
どうすればいいのか?
子どもを持つ親の世代の人の考えでは、地域でお祭りなどのイベントがあって子どもが参加するので町会に入るが、大きくなって参加しなくなると町会に入っている意味がないというのがある。
また他の地区の老人会の会長と話している時に、ずっと町会の活動などに参加してこなかったのに、歳をとったので老人会に入りたいという人たちが出てきて、これまで活動に参加してきた人との関係を考えると対応に困ると言われた。
これはどちらもリアリティのあるもので、町会、自治会の活動の現状を一面で表しているだろう。
町会は自分達の活動が果たして正しく行われているのかを点検する能力が必要だろう。
また町会というのは「怖い存在」でもあるのも認識したほうがいいだろう。
このように町会を批判していると「地域で孤立してしまう」のではないかと、他の地域で町会活動を担っている方から心配された。
またこの猫の虐待致死事件の件では、同じ町内で、うちも猫を飼っているから本当は一緒に活動すべきだけど何か言うと叩かれるから怖くてできないと言っている方もいる。地域社会から外され、孤立してしまうというのは、多くの人にとっては怖いことである。
昔からあるように地域社会で「村八分」にされるのではないかという懸念や怖れがある。
会計を担当していて、不備、不正部分を指摘していた時に、同僚から来年はあなたがいなくなったら、また元に戻ってしまうと言われたのだが、不正や不備を古参の役員に言えないというのは恒常化している。これは組長をやっていた人でも、意見を言うと古参の人に潰されるとも言ったりする。町会というのはそういうものでもあって、「加入しなくとも困らない」ので加入しないというのは、個人にとってはある意味で理解できるものであるかもしれない。
最近、他の町会を長年運営する方と話していて、猫の事件でこちらの長房町水崎町会役員と防犯担当が対応しなかったことを話したら、こういう場合に自分達の町会で起きた不祥事を隠したいという考えがあったりすることと、この事件を起こした人、つまり猫を虐待致死した人を実は知っているのかもしれないと言われた。一つ目はありうることだと想像していたが、二つ目のことは考えていなかった。これは雑談の中での憶測なのだが、どちらも閉塞的な地域社会ではありうるのかもしれない。
方法を考えよう!
個人としては、加入しなくてもすむかもしれないし、そういう個人主義的な考え、態度は根強い。個人と地域が必要とするものをうまく結んでいく方法はないだろうか?
例えば、町会・自治会をもっとオープンなものにするというのはどうだろう。
オープンガバメント、オープンデータという方法、考え方がある。これは行政や組織のプロセスをオープンにしていくというものである。これは世界各地で進みつつある実践である。
筆者は、八王子市でもそういうオープンな社会を作る活動をしていて、行政のオープンデータ活用促進活動に参加した。また自然保護活動や、フードバンクや子ども食堂の活動、八王子市内の商工団体と地図情報とオープンストリートマップ利用にも関わった。
八王子では、長らく地域活動にもたずさわってきたのだが、水崎町には引っ越して3年経たない時点で、同じ組の高齢の方々に輪番の会計を代わって欲しいと言われて引き受けることになった。もともと地域活動を広く行っていたので、自分の住んでいる地域での活動に参加するのは当然のことだと考えていた。
ところが、自分が住んでいる地域は、閉鎖的で因習的なクローズドなところだというのに直面することになった。閉じられた社会そのものだ。しかし、それは新参者に対して閉鎖的であって、古参の人たちの間では、まったく感じることもない閉じられ方なのではないかということに気づいた。
飼い猫の虐待致死事件も、会計処理の不正を指摘した時にも、バッシングされているのは、その閉じられた環に触れているからだと思う。またコロナ感染拡大で、町民参加の町会総会が開催されず、町会活動、執行体制が一部の役員を中心に密室的になっていたという状況も影響しているかもしれない。
ただ町会・自治会は、総務省や自治体が加入を促進しようとしても、先述したように「加入しなくとも困らない」ものと考えられがちなのだ。
それは個人の勝手な判断であったりもするが、一方では従来の典型的な町会・自治会の枠ではやりきれていないことも見出すことができる。
例えば、子供に低額や無料で食事を提供する「子ども食堂」は今や全国で6000カ所を超えてできている。八王子地域でも活発な活動であり、次々と子ども食堂は生まれている。また無料塾など子どもの学習を支える活動も八王子で始まって全国に広がっている。
地域の高齢者をNPOが支える活動や、自助共助の活動もNPOが行うことも可能である。従来の町会の枠ではできない自然保護、環境保護、動物愛護なども同様に自主的な活動によって支えられていたりする。
しかし町会が担ってきた地域での人の交流にも目を向けるとその大切さが見えてくる。町会のさまざまな行事、例えば、伝統的なお祭り、餅つき、年末の火の用心の見回りなども時代を超えて素晴らしい地域活動である。
また新しい方法で、町会活動を変えて発展させていく可能性もあるだろう。従来の活動ではやりきれない課題では、NPOなどと共に取り組むこともできる。
地域地図の制作で活動を共にしたことのある市内の、ある町会・自治会には、海外からの見学者が訪れて、活動を参考にしている。自治会活動と社会福祉が二輪になっていて、そこでの活動は、とても優れていた。どこの町会・自治会でも意識を変えれば可能なことである。町会・自治会もレベルアップを図る時期なのだ。
社会構成も変化し、戸建住宅よりも集合住宅の住民が増えたり、地域に住む外国人も増えていて、八王子市町会自治会連合会でも、そういう新しい住民の加入を促すガイドを作成している。
長房町水崎町内会の場合、結論的に言えば、八王子市や八王子市町会自治会連合会が今後を展望して望んでいる町内会・自治会のレベルに達していない。現在のところこの町会は古参町民の親睦組織としてしか機能していないので、この動物虐待事件への対応に見られるように、防犯や地域社会の危険性などへの認識がすっぽりと抜け落ちているのだ。また町会内でのコミュニケーションを促進し、町会活動を円滑に進めるためにネットの技術やツールを活用する提案は理解されてこなかった。ただ後者は、世代交代も進んでいくので、今後やがては理解されると思いたい。また必要であれば、いくらでも技術支援、アイデア支援したいと思う。
町会、自治会は、活動内容や組織のシステム、コミュニケーション、活動のオープンデータ化などを含めて活動を再検討しないと、存在意義が問われることになる。
八王子市はデジタル・トランスフォーメーション(DX)と関連づけて町会、自治会活動を構想している。ただ地域でのDXは、自分が町会活動に関わって感じたのだが、世代交代を視野に入れたものになると思う。
また東京都武蔵野市の場合、戦後のGHQによる昭和22(1947)年の町内会制度の廃止(GHQポツダム政令 15号)の後に、昭和26(1951)年、サンフランシスコ講和条約締結後に全国的には復活したが、武蔵野市では復活しなかった町会・自治会に代わって、「コミュニティ協議会」が運営する「コミュニティセンター」を設けて地域社会に取り組むというのも、旧態依然とした既成の町会・自治会とは異なってすっきりとした社会性を求められるものかもしれない。
(「武蔵野市のコミュニティ施策」参照
https://www.city.musashino.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/008/046/sesaku.pdf)
もともとの町会の在り方自体がが前世紀的な質を持っていて、あらためて刷新する必要があるのだが、まだしばらく時間がかかるかもしれない。しかし、ちょうど変化の時期に来ている。新たな構想を持ちたいものだ。
質問は下記まで:
mizusakihachi@gmail.com
twitter @mizusakihachi
長房町水崎町会内で誰か、何かを知っているのかもしれません。最近こんなことが:
https://twitter.com/mizusakihachi/status/1594834021183356929
町内の西のはずれに貼ってあったポスターに事件を揶揄するステッカー。長房町水崎町会のへんなヤツ:
https://twitter.com/mizusakihachi/status/1603392901496860672